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【売り切り御免！】【肉筆】『谷崎潤一郎賛長野草風硯画巻軸桐箱付』和歌「名もしらぬ草にはあれど紫のゆかりはかりに花咲きにけ李」（潤一郎訳源氏物語）谷崎潤一郎

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肉筆紙本軸

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谷崎潤一郎和歌墨筆大書

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谷崎潤一郎和歌墨筆大書

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長野草風の肉筆硯画

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長野草風落款

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天地（天）・中廻し

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天地（天）にイタミあり

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天地（地）・中廻し・軸

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巻軸に無地桐箱が附属


	* * * 写真の追加は、無料のオークション支援サイトいめーじあっぷを利用しました。（無料） * * * 【谷崎潤一郎賛長野草風画巻軸】谷崎潤一郎賛「名もしれぬ〜」長野草風硯画肉筆紙本掛軸無地桐箱附属長野草風の硯画に文豪・谷崎潤一郎の画賛が添えられた肉筆紙本掛軸の逸品です。【賛】『名もしれぬ草にはあれと紫の　ゆかりはかりに花咲きにけ李潤一郎』長野の硯画は、紫式部が『源氏物語』を起筆した石山寺所蔵の硯を模して、谷崎が作成した「口語訳完成記念硯」をモチーフにしていると思われます。附属：無地桐箱が附属します。寸法：縦１７３㎝、横２８㎝（最大幅。若干の誤差はご了承下さい）状態：軸上部に僅かなイタミがございます。本品は関西の某著名書家の旧蔵コレクションの１つであり、京都美術倶楽部で行われたオークションに出品されたものです。旧蔵者の人柄が偲ばれた非常に多くの名品の中の一作です。長野草風の淡墨による硯画に添えて、谷崎潤一郎の和歌「名もしれぬ草にはあれど紫のゆかりはかりに花咲きにけ李」が墨書されております。これは『潤一郎訳源氏物語』の序文に詠まれた和歌です。和歌中の「紫」は、『源氏物語』の作者・「紫式部」と、作中に登場する「紫の上」を指している事は多言無用と思われます。雅な文様付きの硯画には「草風」の墨署名と落款が確りと認められます。この「草風」落款は下部を敢えて欠いている事が特徴であり、本作にも欠けのある落款が押されております。墨書名は草風らしい自然な書体であり、落款部分には肉筆特有の朱肉による油滲みがございます。 (工芸印刷の場合には、この印シミが出ません) ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊谷崎潤一郎は、昭和１０年９月から『源氏物語』の口語訳を開始。一応の下訳が完成したのが、昭和１３年９月、満３年を要した。原稿用紙にして３３９１枚。仙台市の山田孝雄博士に下訳原稿の校閲を依頼し、真っ赤に校閲され返却されたゲラ原稿を参考にして、再び下訳して一応脱稿。その原稿にも更に手を加えるという入念さで、完訳となったのは昭和１３年９月から１年程後の昭和１４年。その間は『猫と庄造と二人のをんな』以外は執筆依頼を謝絶。４年余の歳月を「源氏に起き、源氏に寝ねる」執筆の日々を送りました。昭和１４年より、長野草風の挿絵と装幀で、『潤一郎訳源氏物語』(最初の谷崎源氏)は無事に順次刊行。この時の、谷崎の『源氏』への傾倒は凄まじく、現在も以下の様な多様で豪華な関連記念品が残されております。その熱量は戦後の「新訳」「新々訳」へと繋がってゆきます。 ① 松子夫人の妹・重子（『細雪』の雪子のモデル）へは金泥署名花押入り黒漆箱を作り贈呈。 ② 著者家蔵用には金蒔絵で『源氏』五十四帖標題を施した自装の桐函を作製。 ③発売記念のポスターには鏑木清方の画を使用。 ④校閲前の第一稿全原稿と長野草風挿絵画帖を中央公論社へ寄贈。 ⑤紫式部が『源氏物語』を起筆した石山寺所蔵の硯を模した完成記念硯まで作成。本出品の長野草風の硯画は、この石山寺の記念硯をモチーフにしていると思われます。 ⑥長野草風下絵の「源氏無双羽織」を誂え、親族へ贈呈。 ⑦内容案内書には、長野草風の着色挿絵と共に、『源氏物語を譯し終りて』と題して、本品と類似した和歌である「名も知れぬ草にはあれど紫のゆかりの色に花咲にけ李潤一」と墨書した短冊を掲載しております。 ⑧更に谷崎は、長野草風の画風を非常に愛したものと思われ、本品によく似た構図の画幅を谷崎家家蔵用と中央公論社などにも残しております。 (①〜⑧はいずれも掲載したお写真をご参照下さい) ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊長野草風と谷崎潤一郎との交友はかなり古く、大正元年に発表された随筆「朱雀日記」に既に長野の名がみられます。更に、大正3年刊行の作品集『麒麟』(植竹書院)では、収載の小説「信西」の挿絵を長野に依頼。その後も谷崎の随筆中に、長野の名は多く著されてゆきます。本出品の、谷崎墨筆の和歌は、非常に流麗な筆遣いであり、大作「源氏物語」の訳業を成し遂げた直後の文豪の熱意を確かに感じる大書です。また、長野の硯画も淡墨で硯の文様まで典雅に描き込まれております。 2人の名高い文人によって合作された、紫式部『源氏物語』に関わる、正に逸品と呼ぶに相応しい紙本巻軸です。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊【注意事項】 ■撮影条件により、実物との色合いが多少異なる場合があります。 ■擦れ・ヨレ・経年劣化等はご容赦願います。 ■ 「検」以降の文言は、検索キーワードです。商品の内容に直接関係のない場合もございます。 ■付録等は記載なき場合はないものと思ってください。 ■状態を充分に納得された上でご入札ください。落札後のクレーム、キャンセルはご遠慮ください。 ■評価の悪い方のご入札は極力お控え頂きたく、場合により入札者削除させて頂く場合がございます。ご了承下さいませ。 ■かんたん決済のお支払い期限が過ぎ、ご連絡をしてもご返事がない場合は、削除させていただきます。 ■個人での出品であり、クーポン使用額の有無が等が出品者側ではわからない為、領収書は発行しておりません。かんたん決済後の「支払い明細」をご利用下さい。商品説明中の上述の写真は参考資料です。本出品の掛軸には全て附属しません。【写真出典】・「文豪・谷崎潤一郎展」・千葉俊二編「別冊太陽谷崎潤一郎」・谷崎松子編「谷崎潤一郎の書」です